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夜な夜な恋の短歌百首

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Coral Bay -Palawan,Philippines




『一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております』
― 山崎方代

眠気がくるまで起きてられるのは、金夜のぜいたく ٩(ˊᗜˋ*)و



ここ3週間くらい、俵万智さんの短歌100撰を読んでいる。
一首一首は短いけど、情景を感じて消化するのに時間がかかるから、1日5首くらいずつ、
ゆっくり読む。

じつは短歌なんて高校の現文(しかも上の空)の授業以来。

あまり興味もなかったけど、この冬、音楽っていいな♪って心から感じたのをきっかけに、
きれいな日本語にも触れたら何か感じるものがあるかも?と思い、地元の図書館オススメの
歌集を借りてみた。

そこで、掲題歌。

最初に100首ざっと目を通したとき、一番きょうれつに飛び込んできたのがこの歌だった。
色鮮やかで、リズムが自由で、せつないのに満足感があるような。

解説を読んでおどろいたことに、作者は男性。戦後負傷して還ってきて、小屋のようなところに
住みながら歌を作り続けた人だそう。ますますこの歌に惹かれてしまった。


もう一首、ちがう雰囲気のお気に入りも。

『トレーラーに千個の南瓜と妻を積み 霧に濡れつつ野をもどりきぬ』
―時田則雄

映画のひとコマみたい。幸せになる。こんなシーンがわたしの一生のどこかにあったらいいなぁと
思ってしまうような。

...ということで、普段は色恋な文章が苦手なわたしが心底グッときてしまった一冊でした。

日本語ってきれいだなぁ(*´∀`)♪
歌集、もう少し読んでみようかなぁ。


by damekochan | 2015-02-28 02:15 | ただの日記- diary